「そんなことよりも大変だね。」
「へ?何がっすか?」
どんな会話でこの場を引き延ばそうか考えていたら、ありがたいことに向こうが会話を繋げてくれた。
「それだよ。
随分たくさん洗濯するんだね。」
「あー。ガキの数多いっすからね。」
「こんなこと言ったら君にここのオーナーなのに洗濯量も把握してないのかってまた言われてしまうね。」
「あははー。」
やはり気にしないでなどと口にしていたが根に持っている。
そして、結構根に持つねちっこいタイプで絶対性格悪いだろうと悟った瞬間だった。
「りょうた先生。早くしないと陽が暮れてしまいますわよ。
せっかくお天気が良いのにもったいないわ。」
園長が何か察したのかオレに早くこの場を去るよう促してきた。
「そうっすね。」
これ以上は不自然と判断して潔く離れることにした。
「忙しいのに足止めしてしまって悪いね。」
「大丈夫っす。それじゃ。」
その場を離れ外に出るふりをして動向を探るため扉の陰に隠れた。

