エンドロール




”子供たちの様子はどうだ?”

”すくすく育っておりますよ。”

”ほう。それは楽しみだ。”

インカムから流れてくる声は二つ。

一つは園長ともう一つは男の人のものだ

その声にどこかで聞き覚えのあるような気がした。


”準備の方はどうだ?”


”問題ありません。

先日お話しした例のオッドアイは丁度10歳を迎えます。

夜会の目玉商品としてふさわしいかと。”

”くれぐれも頼んだよ”

“お任せ下さい。

仙道社長”


やはりそうか。


仙道がこの施設に来ている。

「おいおい。初日からご本人おでましかよ。」

トシがこのまさかの状況に少々戸惑っているようだ。

そして盗聴の会話から次にこの施設を出るのはやはりリンちゃんのようだ。

"そういえば、また新しい職員を雇ったと聞いたのだが…”

”はい。

二人とも本日から勤務しております。”


会話の内容から察するに仙道は職員採用に関わってないように聞こえる。

現場の採用は現場に一任しているのか。


”今回は、大丈夫なんだろうな。”

"ご安心ください。

同じ失敗は繰り返しませんわ。”


仙道と話している園長の声はどこか自信ありげだった。