「ねぇ。先生。
ずっとマキちゃんに手紙を出してもお返事が届かないの。
私、子どもだけどちゃんと知りたい。
何があったのか教えて。」
この子は見た目と実年齢よりもかなり大人なのかもしれない。
この施設でたくさんの弟と妹たちの面倒を見てきたんだ。
そうならざるを得なかったのだろう。
本当ならまだ大人に甘えたい年頃のはず。
ここで話していいものなのだろうか……。
「話してやれよ。」
「でも……。」
迷っていると、黙って見ていたトシが口を開いた。
「遅かれ早かれ知るときがくる。変に隠すよりいいだろ。」
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