「リンちゃん……。
マキちゃんとは仲良かったの?」
「うん……。
また絶対に会おうねって約束したの。
この髪のリボンはマキお姉ちゃんがここを出ていくときにくれたの。」
「……そうだったんだね。」
その時、コウ君がお絵描きで描いていたリボンの女の子のことを思い出した。
コウ君が描いていたのはきっとマキちゃんだ。
その瞬間、私の眼から涙が溢れた。
「…先生…?」
コウ君がお姉ちゃんに会いに行くと言っていたときの表情を思い出してしまって、感情のコントロールができなくなってしまった。
もうすぐ10歳になる女の子を目の前にボロボロと何やっているのだろう。
「ごめんね…リンちゃん…。
これから怖い思いをさせてしまうかもしれない。
リンちゃんんの思い描く世界ではないかもしれない。」

