「ねぇ。その子、他に何か言ってなかった?」
「別に何も。」
「ほんとに?」
「嘘ついてどうすんだよ。」
まぁ、確かに。
「何かあるのは間違いないだろうな。」
「だったら、もっと聞き出せないかな?」
「どうだろうな。」
「難しいの?その子。」
「少しな。訳ありっぽいし。」
「……そう…。」
訳ありと聞いてなんだか納得できた。
だって、あまり子どもたちの前には姿を現さないしあまり笑わない。
不思議なオーラを持っていてなんだか掴めない感じがする。
単なる偏見なのは否めないけれど、私は仲良くなれないと思う。
「だったら園長をあたってみるしかないわね。」
「どうやって?」
「ここに来たときに園長室に通されたでしょ?
そのときに、盗聴器を仕掛けておいたの。」
あの時、実はわざとティーカップを倒して紅茶を零した。
その隙にテーブルの下に仕掛けたのだ。
潜入して一番疑うのがその組織の長の部屋は定石だ。
だけど、小型カメラも用意していたが、まだ仕掛けられていない。

