同じく、美しい顔立ちに無造作に整えられた髪、長身で細身の男の手には光るもの。 男は、目が虚ろになり手が震えている。 光るものを両手で握りしめ、刃を女の方に向け徐々に女に近づいていく。 男が一歩近づくと、座り込んでいる女は震えながら後ずさり。 「……お願い……やめて……。」 女は震えながらも必死に懇願する。 「……お前が……お前がわるいんだっ……。」 男は、狂気に狂う。 ついに、男が女を壁に追いやった。