エンドロール




さっきまでの弱々しさはどこに行ったのだろうか。


さっきまで倒れてたとは思えないほどきびきび動いている。


仕事になると人格変わるタイプなのか単に薬が効いたのかどちらにせよさっきとは別人だ。


その証拠にテキパキと俺に指示を出している。


当の本人は流し台に洗って置いてあるレタスやキュウリ等の生野菜を人数分お皿に盛り付けて、どんどんテーブルに陳列していく。



「そろそろご飯が炊けそうなのでお皿に盛っていってください。」


「わかった。」


お皿を大量に棚から取り出して、一旦テーブルに置いた。



「そういえば、ずっと気になってたんだけど、

ここのガキども随分小さいよな。

施設って11歳より大きいのもいるもんだろ?」


「……それは……。

10歳になるとここの子どもは必ず出されるんです。」


なんだか歯切れの悪い返答が少し気になった。


「必ず?

なんで?10歳ってまだ中坊にもなってねぇガキだろ?」


「……さぁ…なんでなんですかね…。」


「それにこれくらいの年代なら外で駆けずり回りたい年代なんじゃねぇの?」


「…私は何も……。」


火灯はこちらを一度も見ない。

何か隠しているのか目を合わせようとしなかった。