エンドロール



「おしっこ!!」


「はぁ?


部屋に戻ろうと2,3歩進んだところでらいとが陽気にトイレに行きたいと言い出した。


「ったく。しゃーねぇなぁ。」


世話が焼けるなと呆れつつも仕方がないのでひとまず先にトイレに向かうことにした。



だけど、まだ建物に慣れていない所為で、トイレは何処だとしばらくその場を行ったり来たりして、彷徨った。



「はーやーくー!もーれーるー!」


「ばかっ!漏らしたら承知しねぇかんな!!」



建物が広すぎでもうどこを通ったのかわからず、とにかく気持ちだけは焦るばかり。


とにかくトイレは大概建物の端にあるというイメージだけで建物の端に向かう。


すると予想が的中したのか、途中いくつか角を曲がりはしたもののトイレマークが描かれている扉を発見し、らいとを男用側に押し入れた。


「あ、あった…。」


冒険者がお宝を見つけたときの気持ちはこんな感じなのかなと頭に過った。


「はやくおろしてー!」


もう我慢の限界なのかオレの頭を持って足をバタバタさせて降りようとした。


「わかったから暴れるな。」


オレはすぐさま肩から降ろしてトイレに駆け込むらいとを見送った。


その後ろ姿を見て何とも言えない達成感で安心してその場でホッと胸を撫で下ろし、らいとが出てくるまで壁に背中を預けて、しゃがみ込んだ。