「コーウくんっ!!
何描いてるの??」
そこには頭の上には大きなリボンと胸元にチューリップのある女の子の絵が描かれていた。
「これはリンちゃんかな??」
すると、コウ君は首を横にフルフルと振る。
大きなリボンと胸元にチューリップ。
そして、女の子。
この園の中ではリンちゃんしかいないはずだ。
リンちゃんではなければ一体誰を描いているのだろうか。
「違うの?
この子はだぁれ??」
「僕のお姉ちゃんだよ。」
「お姉ちゃん?
コウ君、お姉ちゃんいたんだ。」
そんな素振りは私がここに来てから一度も見ていない。
「お姉ちゃんはどこにいるの?」
すると、コウ君はまた首を横にフルフルと振った。
「わかんない。
お姉ちゃん、里親が見つかって施設を出て行ったから。」
コウくんの表情はなんだか寂しげだった。

