「おい。ちゃんと考えてるんだろーな。」
子どもたちの様子を眺めているとトシが何の前触れもなく話しかけてきた。
「どこもかしこも監視カメラ。
ここのセキュリティは万全よ。
外部からはおろかここにいても情報は手に入れられないでしょうね。」
ボスと話したあと、ダメもとでもう一度外部からサーバーへの侵入を試みたけれど、最先端の警備システムと技術を駆使されていて隙が無さすぎて苦戦したあげく情報がなかった。
ならばやはり内部からと考えたのだけれどやはり少し甘かったみたいだ。
「はぁあ!?
どうすんだよ!?
無駄にリスク犯してるだけじゃねーかよっ!?」
「うるさいわね。焦らなくても大丈夫よ。
あんた、見た目によらず小心者ね。」
「ケンカ売ってんのか!?」
小五月蝿い輩は置いといて、ふと子どもたちに目を向けた。
みんな何人かでお人形遊びをしたりカードゲームを楽しんでいる中、コウ君だけは隅の方でポツンと一人でお絵描きをしていた。

