「起立!…礼!…着席!」
授業が始まる合図が隣の部屋から聞こえてくる。
男の子のようだけど誰の声かなーと考えながらお勉強に付き合う。
授業内容は極一般的に学校で行なっているものと同じだ。
6歳以上の子は外部の先生から講義形式で、授業を行い、それ以外の子どもは隣の部屋で平仮名や片仮名のお勉強をしたり、積み木のおもちゃで遊んだりお絵描きをしたりそれぞれの時間を過ごしている。
私とトシはというと5歳以下の子ども達の付き添いだ。
泣いていないか、危ない事をしていないか。
時には文字を教えたり、遊び相手になったりいわゆるお守りだ。
その間園長は園長室で何やら事務仕事をしているらしい。

