エンドロール





みんな率先して食べ終えた食器を片付けたり、上の子が下の子の面倒を見たり仲睦ましく、ちゃんと健全な環境で育まれているように見えた。



ただ、やはり少し違和感があるのは否めない。



いくら最近できた孤児院だとしても子どもの年齢が低すぎる。


10歳以上の子どもが全くいないなんてあり得るのだろうか。



それに、今日は平日だ。


普通なら6歳以上の子どもは学校にいるはずだ。



それなのに学校にも行かずここで幼い子どもの世話をしているのはどう考えてもおかしい。



「ねぇ。学校は行かないの?」



「学校ってなぁに?」



驚いた。


いくらなんでも学校を知らないなんてあるのだろうか。


よほど外の世界に触れてこなかったのだろう。



「お勉強するところだよ。」


「お勉強ならしてるよ。」



「どういうこと?」



「みさき先生。

少しいいかしら。」



振り返ると園長先生が笑みを浮かべて立っていた。

もしかして聞かれた?


だけど大丈夫。


普通の人でも疑問に思うことよ。


慌てることない。


それよりこの人足音はおろか全然気配がしなかった。


全身の毛が逆立ち、背中に緊張が走る。


園長はやはり油断ならない人物なのかもしれない。