「あらあら。大丈夫?」
園長はすかさず立ち上がり、横にあった箱ティッシュから数枚ティッシュを取り出し、床に零れないように流れを塞き止めた。
その動きはとても機敏で無駄がなかった。
「すみません。」
私も立ち上がりすかさず謝罪した。
「気にしないで。」
”コンコン”
「失礼します。」
扉をノックするとともにさっきのメイドが入ってきた。
「園長。そろそろお時間です。」
「あら。もう?
じゃあ早速なんだけど、手伝ってもらえる?
今、子ども達が食事をしているの。
終わったら、片付けるのを手伝ってあげてくれる?
もちろん、子ども達にはちゃんと二人のこと紹介するわ。」
園長はとても気立ての良さそうな印象で、子どもから好かれそうな印象だった。
ましてや、人身売買に関与してるかもしれない孤児院の園長には見えなかった。

