中にはいると、花瓶に綺麗に生けられた花や壁には正直何の絵かわからない絵画が飾られていた。
中でも特にこの空間の主かのような異様な存在感を放つ、大きな古い振り子時計に目がいった。
かなり年季が入ってるのだろうなと揺れる振り子を横目に時計の前を通り過ぎ、そのまま園長室まで通された。
部屋に入ると中で白髪混じりの黒髪を一つに結い上げ、白のエプロンをした物腰柔らかそうな女性が出迎えてくれた。
「佐藤君と田中さんね。
私は、園長の三上と言います。
今日はよろしくね。」
佐藤と田中というのは、ここに潜入するためになりすました人物の名前だ。
この名前で急に呼ばれても反応できるか心配だ。

