ここの施設は仙道が運営している孤児院の中でも子どもの出入りが激しい。
何か手掛かりになりそうなものがあるはずだ。
「早くインターンホーン押しなさいよ。」
「わーかったから押すなよ。」
恐る恐るトシがインターンホーンに近づき、人差し指を出し、ボタンに指を近づける。
「どちら様ですか?」
インターンホーンから女性の声が聞こえて来た。
「俺まだ押してねーよ。」
「カメラで見られていたのよ。」
ヒソヒソと二人で話しているのをカメラの向こうからはとても挙動不審で怪しい人にしか見えないだろう。
「…お、おはようございます。
今日からお世話になります。
よろしくお願いします!!」
「………どうぞ。」
目の前の大きな門が開いた。

