「今朝の女児殺害事件の事だけど、どうやらビンゴのようね。」
美紅は鞄からタブレットを取り出した。
オレが用意させた機材の一つだ。
「捕まったのは都内に住む孤児院男性職員小宮 誠(30)。
小宮は3年前から孤児院の職員として従事しており、1年前に退社。
それからは、コンビニやスーパーの品出しなどのアルバイトで生計を立てていたみたい。」
人差し指でタブレットの画面を操作しながら、話し始めた。
そして、画面をこちらに向けてきたので、視線を移すと、そこに映っていたのは事件の犯人のデータだ。
画面の右側にはに顔写真が映し出され、左側には名前や住所、生年月日などの基本的な個人情報から経歴まで記録されていた。
オレはタブレットを手に取り、画面に書かれている事を読みながら、美紅の話に耳を傾けた。
「だけど、小宮は度々とある場所に足を運んでいた。
それが一ノ瀬研究所。
当時の防犯カメラをチェックしたらバッチリ映っていたわ。」
高城がプロジェクターの準備が完了し、オレはそこにブルートゥースで回線を繋ぐ。
すると、スクリーンにタブレットの画面と同じものが映し出された。
すかさず、高城が部屋のブラインドを閉じ、明かりを消した。
より鮮明にスクリーン映し出されたのは大きな施設の前を右往左往と動く、男の姿がある映像だった。

