数分後、6:15と表示されたスマートフォンが再び甲高い音で鳴り響く。


そこでもう一度さっきと同じように瞼を開けようと指令を送るがやはり開けられない。


仕方がないからアラームを止めようと同じようにサイドテーブルの上にあるスマートフォンに手を伸ばすが今度は止め方に失敗し床に落っことしてしまった。


フローリングの床に落としてしまった為、割と大きな物音を立てて落ちた。


落ちても尚、鳴り続けており、ご丁寧にバイブ音の振動も床伝いに部屋中に鳴り響き渡らせるその物体の働きに敬意を表したいくらいだ。


そのおかげで何とかそれを止めようと上半身だけ起き上がらせてベッドから乗り出し、腹筋を使って落ちたスマートフォンを探す。


だけど、相変わらず瞼は開かないためノールックで手探りで探す。