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今日はごめん。
いくら仕方がなかった
とはいえ君を妹だなんて
言うべきではなかった。
だけど、これだけは
わかってほしい。
君を妹だなんて思ってない。
愛してる。
今日はゆっくり休んで。
また連絡する。
おやすみ。
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結局、あの後お互い一言も言葉を発することなく、気まずいまま帰路についた。
次いつ会えるかもわからないのにあんな別れ方したくなかった。
連絡はいつも伊織から。
伊織が仕事に忙殺されているために自然と伊織の都合に合わせるようになった。
だから気軽に会いたいなんて言えない。
それに愛してるなんていくら言葉を並べられたって不安を拭えないのは私がまだ高校生で7つも年が離れているからだろうか。
あとどれくらい時を過ごせば年齢の隔たりはなくなるのだろうか。
あとどれくらい大人になれば堂々と隣に立つ事ができるのだろうか。
それに愛人契約なんて馬鹿げた契約をしてしまった後ろめたさもある。
自分は一体何してるんだろう。
ほんとにこんなでいいのだろうか。
何が正解で何が間違っているのかわからない。
今日一日色々ありすぎた。
もう力が残っておらず、考えるのも億劫だ。
片手に持っていたスマートフォンをベッドに投げ捨て、返信もせずさっさと床に就くことにした。