それに、私一人であの大きな権力を前にして戦える自信なんてないのも事実。
もしここで水嶋匡との取引が成立しなかったら破滅道を辿ることになるのは目に見えている。
せっかく纏まりそうだった交渉がこんなところで決裂してしまうことだけは避けたい。
「わかったわ。その条件のむわ。」
高城さんがこんな馬鹿げた話断ると思っていたのか私の出した答えに驚きを隠せないでいる。
そんな高城さんを横目に話はどんどん進んでいく。
「なら、交渉成立だな。」
なんだかWinWinどころかこちらの方がお釣が出るほどの条件を飲まされているような気がする。
しかし、それで自分の身の安全が保証されてついでに子どもも助けられるならやってやろうじゃない。

