「で?」
「で?ってなによ。」
無表情は動かないものの、大きくため息を吐き出した。
「お前はオレに何をしてほしいんだ。
これだけの情報と証拠を用意しておいてまさか自分を守ってほしいってだけじゃねぇんだろう。」
「そのとおりよ。話は簡単よ。
御堂や仙道、この件に関わる関係者全てを潰して子どもたちを救ってあげてほしい。」
「そうか。答えはNOだ。」
即答だった。
少しは考えて答えを出すものだと思っていただけに鳩に豆鉄砲を食らった気分だ。
「うちは児童相談所じゃないんだ。話にならんな。」
「だったら、どうすれば首を縦に振ってもらえるの。」
「聞けば何でも答えてもらえると思ったら大間違いだ。
学校では親切丁寧に教えてもらえるだろうがここは大人の世界なんだよ。
そんなの自分の頭で考えろ。」
確かにその通り。これは仕事の話だ。
まだ女子高生という立場に甘えていたのは私の方。
つまり口ではあれよこれよと言おうと、少なくとも彼は私を女子高生ではなくちゃんと仕事相手として見ている。
私もちゃんと水嶋とこと仕事にもっとちゃんと向き合わなければ、相手にしてもらえない。
思わぬところで大事なことに気づかされた。

