そこに入っていたデータは主に身寄りのない子どもたちの個別データと裏帳簿。
そして数枚の画像。
「孤児院おひさま……?」
孤児院の前で集合写真を撮ったのか、年齢だいたい3歳から10歳くらい。
ざっと30名くらいの子どもと白衣を着た職員らしき人物が数名写っていた。
ここで一つの可能性が頭に浮かんだ。
"人身売買"
考えたくないけど、会話とデータから推察するにありえる。
これはまたやっかいなものを見つけてしまった。
ちょっとお金になる情報が欲しかっただけなのに。
女関係とか賄賂とか。
なんでも良かったとはいえ、こんなにやばいことに首ツッコむ予定なかった。
自分の身の安全を第一に考えるならばここで手を引いておくのが得策なのだろう。
だけど、この情報を欲しがる人間は必ずいる。
手に入れられれば借金の完済は確実。
それほどこれは高く売れる。
どっちにしろ地獄か。
だったら多少のリスクを負ってでも追う価値はありそうだが…。
だけど、少し間違えれば明日生きられるかわからないそんな案件でもある。
やるかやらないかどっちつかずの選択に頭を悩ませる。

