エンドロール




ーーー…ーーー…
ーー…ーー…
ー…ーー…


チェックインしてから荷物を置いただけなのか部屋の片隅にトランクが置いてあるのと、机の上には、仕事中だったのかパソコンや資料が散乱していた。


ここは仙道が宿泊するホテルの一室だ。


先ほどパーティー会場で仙道に猿芝居でぶつかったはずみでポケットからかすめ取ったカード型ルームキーを胸の谷間から取り出した。

さっきわざと仙道にドリンクをぶっかけたのもこれを彼のポケットから掠め取るため。


一芝居うって手に入れたそれを扉のキー差込口に差して部屋に入った。


もちろん中には誰もいない。


先にパソコンの電源をつけて何か有力な情報がないか探す。


「やっぱりロックかかってるかー。」


予想通りパソコンにはパスワード式のロックがかかっていた。


すかさずポケットからUSBを取り出しパソコンに差し込みウイルスを流し込んでいく。


読み込み中表示が出ている間に置いてある資料一つ一つカメラに収めていく。



あとは……。


超小型盗聴器を設置するだけだ。


私のなけなしのお金で購入した盗聴器。

今の私にはすごく痛い買い物だから何としても有力な情報を掴みたいところである。


「どうかこの哀れな私に勝機を!」

ベッドの下に設置した盗聴器に向かって正座で両手を合わせて二回パンパンと叩き念を送り、パソコンの方に視線を戻して読み込み中から完了表示に変わったのを確認しUSBを抜き取り、部屋を出た。



そのあとすぐに、フロントで預けていた残りの荷物を引き取り、まだまだパーティー序盤で料理に手をつけられていないのが不本意であるのと律に申し訳ないという気持ちを残しながらホテルを出た。