頭の中で警鐘が鳴る


 あの男を追ってはいけない

 隣に可愛い女もいるのに



 けど、俺の本能の方が強かった



「…ごめん、俺用事思い出した」



 女の子の手を腕からやんわり話し
 他のやつらにもそう告げて、

 財布だけつかんで
 走って店を飛び出した



 悪魔がにやりとわらっているのも知らずに…