その視線は俺たちが座っていたテーブルから2,3離れた席からだった


 視線の主も同じように何かの集まりで
 大人数で席に座っていた


 パッと見、年齢的には高校生の集団のようだ

 そしてその中に女子が1人いるから、その子をマネージャーと考えると多分サッカー部とかの部活の新入生歓迎会だろうと思う

 

 …けど俺に視線を投げるのは、
 その女の子じゃなかった

 
 その女の子の向かいに座っている、
 真っ赤な目をした金髪の男


 男だとわかるのは、髪が短いからで
 きっと髪が長ければどちらか区別がつかないだろう



 それくらい綺麗な顔をした男がじっと、
 目を赤く光らせて意味深に俺をみてくる


 思わず喉を鳴らしそうになった