まさか、匂いの元が拓先輩とは。
瑠璃もまさか会えるとは思ってなく、2人してボーーと立っていた。
……………。
うわっ!2人してボーーとしちゃダメじゃん!
先輩に話しかけたい。
話しかけたいよ。
でも、無理。
先輩は私の事を気づかないで友達と楽しそうに話している。
先輩、目の前にいるよ?
大勢いて分からない?
拓先輩はこっちも見てくれない。
急に熱が覚めたように、悲しくなった。
「瑠璃。行こうっ。」
「えっ!ちょっ、話さなくていいの?」
「うん、、、、いいの。」
本当は話したい。挨拶もしたい。
でも、友達と話している拓先輩をみて、邪魔する気にはなれなかった。
少し悲しくなりながら、2人は教室に戻った。
