合格祝いを買い行くため車を走らせていた



ーーー車内ーーー


「なぁーおとーさんどこ行くん?」

「うん?パソコン買いに行くんや高校入ったら使うやろレポートとかで」

レポートなど縁もゆかりも無い奏にとっては未知の存在

このレポートと戦う日が来るのは2年後のお話…


そんな話をしながら、目的地に着いた


「よし、奏着いたぞ」

「はーい」

コッチだといい父は電気屋がたくさん並んでいる内の一つの店に入っていった。

ーーーー店内ーーーー

「いらっしゃいませ」

「あの藤原なんですが」

「藤原様お待ちしておりました。
パソコンはこちらにございます。
黒と白がございますがいかがなさいさすか?」


「奏ーどっちがいいんや?」


「えーと…。じぁ白」

「白でお願いします」

「かしこまりました。少々お待ち下さいませ」

店員さんはそう言うと店の奥へといってしまった。


《てか、お父さん…あなたは何者なんですか!?》

なんて馬鹿げた事を考えながら、パソコンがくるのを待っていた。


「お待たせいたしました
此方が商品にです。説明書等は中に入っていますので保管しておいて下さい。ありがとうございました」


入り口付近までやってきた店員さんが父にパソコンを渡し、頭を下げていた


荷物を車に積み帰路についた













これまで普通の生活を送っていた

高校からは専門教科が増えるのみで、

いつもと変わらぬ日常生活が送れると思

っていた。









しかし、ある事件から日常から非日常へ

と歯車が動き始めた…。














序章〜合格通知〜完〜