意地悪な王子様


なぜかこんなことでばかみたいにドキドキしている自分がいる。

せめて彩理とは一緒がいい。



クラス発表のところは、かなりガヤガヤしていた。
そりゃそうだ。
みんな気になるもんね。


「柚葉ぁぁぁーーー!!!同じクラスだよぉー!!」

一人冷静に考えていると、彩理のさけぶような悲鳴が聞こえた。

どうやら、1番気になっていたのは、彩理みたいだ。

そのまま、私に突進してくる。

「柚葉ーーー!!!!嬉しいww」

「そんなに、嬉しかったの?」

今までこんな嬉しそうな彩理は、見たことないかも。

「何よー、悪いー??あたしは、柚葉いないといじる相手いないんだから。」

……………。

え、そこ???