僕らと空


「わーかったからあ、もう。ふふふ」

この五人でいるの楽しい!
あ、そうだ。

「ねえ、五人でお昼食べない?」

「いいねー」

みんな賛成だあ!
嬉しいなあ。


「んー、どこで食べる?高校っていったらやっぱ屋上じゃない?」

「なんだよその変な高校のイメージ!」


私の当り前を陽人に突っ込まれた!

「えー!?別に変じゃないし!やっぱ屋上でしょ!!屋上でー、真っ青な空の下でー、さわやかな風を感じて昼食を食べる。…っていうのが高校じゃん!」

「はいはい」

うあーッ!
流されたー!
変っていったうえにかるーく流されたーッ!
悔しい!

「じゃあ、ここは実紅の意見を尊重して屋上で食べましょー!」

咲奈ー!
やっぱいいやつなんだなッ

「いいねいいね!屋上♪」

女子の意見はまとまりやすいッ

「女子ってそういうの好きだよなー。じゃあ、行きますか!屋上!素晴らしいほど晴れてるし。高校に入って初めての友達ってことで乾杯でもするか!」

和也!ノリがいいなあ。

「和也!ナイスアイディア!早く行きたいー

テンション上がっちゃってもうお昼にしたい気分。

「確かこの高校自販機いっぱいあったよね!」

「ジュース!いいね!あー!早く乾杯したい!四時限目なんだっけ?」

咲奈の言葉を聞いて背面黒板を見てみると…

「数学だー…」

最悪ー。一番嫌いな数学。

「まじかあ、あのハゲでしょ?いやあああ」

「咲奈ー!あははは」

「私、数学超~苦手!」

「俺もー。つか嫌い」

あー、和也も嫌いなのかあ。陽人とか超できなそう(笑)
ちょっと陽人には悪いけどー。

「えー、まじで?俺数学得意なんですけど」

陽人は憎たらしく笑いながら私たちに言った。

「うーわ!私、絶対できないって今思ってたー!」

「はあ!?ひでえ!」

その瞬間、みんなで爆笑。