すると突然。
「お前ら、仲良くなんの早くね?」
私たちに、笑いながら話しかけてくる一人の男子。
っていうか、隣の席の男子。
あ。かっこいい。
「え?そうかなあ?」
咲奈が答える。
「俺も同感」
って言いながら振り返ったのは、その前の男子。
「だよなあ」
「なあ、俺らも入れてよ」
「…もちろん!」
いきなりで少し動揺したけど、いやなわけない!
「俺、陽人」
「俺は、上原和也」
「へえ、陽人と和也ね!よろしく」
私がそう返事すると、陽人がにこにこと笑いながら携帯を差し出してきた。
「え?」
「え?って…。お約束だろ?」
あ!そっか。アドレスか!
「あ、うん!いいよ!和也にもッ」
アドレスを陽人と交換して、陽人から和也に私のアドレスが渡った。
「じゃあ、あとで咲奈と花穂にも送っとくね」
「よし!これでOK!帰ったらメールする」
「え、今送ってよ」
「いや、そこは帰ってからだろ」
「えー。今でしょ」
あの有名な先生の名台詞。
「…え。お前うける!」
「あははは、でしょ?まあ、メール待ってるね?」
「おう!」
陽人と話してるの楽しい!
「おいおい、二人で話すすめんなよー」
二人の世界にはいってたのかな?笑
和也が声をかけてきた。
「そーだよお!てかさっきの実紅まじうけたし」

