「寒いな...」 そんなことを言いながら待っていると、 「よぉ。」 すぐ近くで声がした。 振り向くと、そこには会いたくてたまらなかった廉がいた。 「あ、ご、ごめんね、来てもらっちゃって...」 「別に。」 いよいよだ... 大丈夫。あんなに練習したもん。言える。 あたしは覚悟を決めて廉を見た。 「あの、あたし、廉に言う事あってね...」 「うん、俺も。」 おれも...? 「え?」 「でも、先言っていいよ。」