あたしがトイレにいたとき佐伯さんがきたのはたまたまではなかった。 わざと来たんだ。あたしに聞かせるために。 「ふっ、ばかな人。せいぜい残りの期間を楽しみなさい。」 不敵な笑みを浮かべ出て行った。 このとき泣いていたあたしはこの声に気付くはずもない。