有己はもうはらっぱにいた。 ねっころがって雲を見ていたようだ。 「あ、純ちゃん!」 有己は俺にすぐ気づき、 えっこらえっこらと走ってきた。 「へへ、きのーぶり」 「おう、きのーぶり」 ふたりで笑いあってからはらっぱに横になる。