「…よくねむれたな」
寝ると言うのはいいものだ
朝目が覚めると頭がすっきりしてる
「しずく…?」
しずくはまだ寝てる
昨日より落ち着いた表情をしている
…よかった
そのまま一階におりてみた
母親がベッドの上でいびきをたてながら寝ている
俺はゴミ箱をみた
あー…
これはショックだわ
丸めて捨ててあった
今日はしずくも母親も姉も朝に起きない
なんでだろ
また二階に行ってしずくのもとにきた
「しずく、起きろよ」
「カイタ?今日はおやすみだよ」
と目をうっすらあけて
また眠ってしまった
あ、休みなのか
俺はまた寝ようと思ったけど
落ち着かないので外に出ようとした
「カイタ…」
「どうした?」
「なんとなく、悲しくなったらどうすればいいの」
俺は微笑もうと思ったが
真剣に答えようと思った
「悲しくなった理由がわからないなら無理に思いださなくていい」
…
沈黙が続いた
俺は背をむけて
窓の外をみた
ふわっ
しずくの細い腕が俺の体をまわる
しずくからなんて初めてだ
妙にドキドキした
「しずく、どうした」
「ありがとう、カイタ…」
不謹慎にも俺はまだドキドキしてる
「おう」
「離れちゃやだよ?」
「大丈夫だ」
俺は真面目に応えた
色んな思いを巡らせた
主にしずくのことだ
最近は色々なことがあった
しずくに出会わなければよかった
そんなこと何度思ったか
だけど、守りたいのは確かかな
「俺、一緒にいるよ」
俺たち二人だけの休日が始まった。
しずくはまず布団をベランダに干す
それから部屋の掃除を始めた
俺は畳のうえに座った
それからうつらうつらした
ブォ~ン
近くで騒音がする
するとその騒音がすり抜けてく
掃除機だ
「よし、これでOK!綺麗になった♪」
終わったか…
いつもしずくの部屋は綺麗だ
掃除したかどうかがわかりにくいぐらいに
「いつもキレイだよな、お前の部屋」
「どうだろう?実はホコリまるけかもよ(笑)」
掃除をしたあとのしずくの顔には充実感があふれていた
目はキラキラと輝き
本当に喜んでいるみたいだ
「ごめんね、暇だったでしょ?」
「いや、眠りかけてたから…」
あ、暇だったわ
