「なぁ鈴

そろそろ帰ろうぜ」


いつも絡んでるやつらが言い始めるのはいつもこの時間

夜中の11時を回ったころ


いつもの俺だったら補導されるのもめんどくせえから帰るんだけど

今日は機嫌が悪かった


「勝手にしろ

俺は帰らない」



「あっそ」



あっという間に俺は一人になった




沢村中に通う3年の俺

うちの中学は荒れてるって有名で


男もそしてもちろん女も中学の名前を聞いただけで逃げていく



その中学で今トップなのが俺なわけで


ケンカだけは自信がある



でもそのケンカで今日先公を殴って2時間も説教くらったからムカついてるってわけ




そんな時だった


目の前にちょうどいい人数の高校生くらいの連中が現れた


ケンカでも売って気晴らしにしよう




そう思ってその連中の一人にわざとぶつかった