桜舞う-another story-


ー廉sideー



ピッピッピッピッピッ


規則正しく聞こえる機械の音がだんだん大きくなってきた



何の夢も見ず久しぶりにぐっすり眠れた

ゆっくり目を開けると真っ白な天井が目に入る

口には酸素マスク


そっか俺撃たれたんだっけ


右手を誰かに握られてる気がして視線を移すと黒川が寝ていた



どのくらい時間経ったんだろう



「一晩だけだ」


波夏の声だ


入口の方を見ると波夏がいた



その声で黒川も起きた



「廉

ごめんなさい

大丈夫?」



「あぁ」




「兄貴が撃たれたのは昨日の夜

時間にして8時間くらいしか経ってねえよ」


俺の考えてることまで分かるのかこいつは



「んじゃあたし母さんたち呼んでくるんで」


波夏が出て行った