桜舞う-another story-






「助けなくて…いいから」




俺の耳に届いたさっきまで聞いていた声


俺を落ち着かせてくれる声だったはずなのに



今は違う



「どんな理由でも


あたしは……騙してた



助けなくていい」



悲しそうに笑顔を作って俺たちに向ける黒川




「助けるに決まってるでしょ!」


夏妃が叫んだ




「いくらでもいいわけ聞いてあげるから!

あたしたちを納得させるいいわけしなさいよ!」



「夏妃…」






助ける?


俺たちが?