桜舞う-another story-





「鈴って波夏のこと未だに“さん”付けの方なんだ」

夏妃が言う


「空也と夏妃さん以外はほとんどそうだよ


あの小学生に見えない女の子のおかげで俺は今ここにいるんだから」


「それはそうだな」


鈴の言葉に空也がうなずく


「お嬢って呼んでないだけいいだろ」

空也が笑う




「ねぇ」

口を出したのは黒川



「ん?」



「ずっと思ってたんだけど桜江くんってお金持ち?」




「「「え?」」」



「いやっだって


よく学校に迎えが来てたりするし


それに妹さんはお嬢なんでしょ?」




あーそういう感じか


「そう

廉は金持ち

かなりのね」



夏妃が答えた



「へー」



まっあながち間違ってはない


まともな金かどうかはわかんねぇけど


お袋が稼いでる金はまともだけど


それも全部親父のまともじゃない金を隠すためだしな



ちょうどその時廊下がやけに騒がしくなった