桜舞う-another story-



「千秋…」

「はい」


顔を上げずに返事をする


「あたしのことはいいから

仕事あるなら……「行きませんよ」


俺は夏妃さんの言葉を遮った


「夏妃さんを独りにはしませんから

大丈夫です

頭さえいればなんとかなりますから」


俺は夏妃さんを真っ直ぐ見て言った



もう何が何だか分からなかった

どうして自分がそんなことを言っているのか

そんなことはどうでも良かった

ただ夏妃さんを独りにはしたくなかったんだ



「…ありがとう」


「じゃあ早くご飯にしましょう

それとどこ行きたいか考えておいてください

俺も考えますけど」



「うん」



夏妃さんは朝食を作り始めた