「何しますか?
今日1日」
「んー…
あっ映画見たい!
シアタールーム使ってみたいの!」
無邪気に笑う夏妃さんは少女みたい
「映画が目当てじゃなくて
シアタールームかよ」
俺はクスクスと笑った
「なんか貴重かも」
「え?」
「千秋のそんな顔
結構貴重だよ?
桜華の中じゃ中澤千秋は無口で笑わない
無愛想な人ってなってるから」
「なんすかそれ」
2人で顔を見合わせて笑う
心が軽かった
桜華の人といて初めて
心が軽かった
「朝ごはん
何か作るね」
夏妃さんが俺に背を向けてベッドから出ようとする
俺はとっさにその手を引っ張って自分の腕の中に彼女を抱きしめた



