接吻《修正中》

「わわっ!」


冷たい頬には、熱いくらいに感じるだろう。


「寒いだろ。珈琲飲めるか?」

「うん。飲めるよ。い・・・いいの?」

「・・・ああ・・・」


俺だって、鬼じゃねえ。

頭に雪を積もらせた奴を、そのまま帰したりしねえよ・・・。

奈々の前に缶を差し出すと、奈々は嬉しそうにそれを受け取った。

そして、缶をギュッと握りしめ、頬にゆっくりくっつけた。


「・・・あったかい・・・」


本当に、奈々は馬鹿だな・・・。

こんな雪がちらつく日に、わざわざ歩いて来るかよ?

鼻の頭まで赤いのに、それでも奈々は笑う。

なんで、お前はこんな時でさえ笑えるんだよ。

なあ・・・奈々。

お前なら、どうする?

憎くて憎くて仕方ない奴を、許す事は出来るのか?