接吻《修正中》

・・・なんとなく。

当分雨の日に女を呼ばなくても大丈夫そうな気がした。

俺の腕の中でモゾモゾ動き回る、コイツがいるから・・・。


「名前、考えなきゃだな」

「え?!だからチャ太郎だよ!」

「無理。チャ太郎とかやだ。・・・お前に似てるから奈々二号でいいんじゃねーか?」


チビだし、犬だし、しっぽ振ってるし。

奈々が犬みたいなのか、犬が奈々に似てるのか。

どっちでもいいが。

勝手に、笑みが零れた。


「ヤーダ!チャ太郎なの!」


なあ、奈々。

寂しさを紛らわす道具は、やっぱり道具に過ぎなくて。

寂しさは消えたりしないんだ。

その穴を埋める何かがなければ、俺はずっとこのままだろう。

でも、お前が現れて何かが変わりつつある・・・。