文化祭が終わってから、数日後、洋平は演劇部に入部することにした。


理由は言うまでもない。

川本ミツキに近づくためである。


放課後になると、すぐに演劇部の部室へ向かった。演劇部の部室は、南校舎の三階にあった。


ドアをノックしたが、中から返事はかえってこなかった。


まだ、誰も来てないんやろか?


ノブを回してみると、鍵は開いていた。洋平は、そっと中をのぞいてみた。