「いえ、ほぼ私達のシナリオ通りです。私も父も証言台に決して立つことは無いでしょう。当分刑務所の中です。

父は悩んでいますが、貴方が要ればその苦悩も吹っ飛ぶでしょう……貴方の情報がなかったら私はあの女に一生虐げられるところでした。感謝しています――お母さん」


私は至福の笑みを向けた。


「やだ、お母さんだなんて……私も鷹見の報復を遂げられて嬉しいの。――でも、お父さんを手に入れたことの方がもっと嬉しいかも知れない。今度は絶対に幸せを掴みましょうね!」


「ええ、りりかさん」