「るい。もう綾を追かけるのは止めなよ、江藤りさを殺したのもきっとあの子だよ。変だと思わない?」


「うるさい!!!!」


机を両手で思いっきり叩き、群がる蝿を睨み付けた。


――本当、お前ら醜いよ。


「るい? 綾に振られたからって粋がるなよ」


麻美の肩に手を掛けた秋山たかしが、前にしゃしゃり出てきた。


「振られた? 僕が? 笑わせるな」


「おや? 図星? まぁいいさ。綾は怖いよ。あいつの周りには死体が転がるんだからな……

お前もせいぜい、ミイラにならないように気をつけるんだな」