再生ゲーム

 以前、僕がお仕置きをされている時に、こっそりと教室を覗いていた綾。あの日だった。僕達が唇で会話をしたのは……もしも、もしもだけど、あの時僕を笑っていたとしたら? 

いや、違う。綾はそんな人間ではない!!!! 


綾。やっぱり僕たちは、触れ合うことで信頼を分かち合おう? 君の温もりを知ったのなら、僕は君を確実に信用しよう。もう誰にも裏切られたくないんだ。


「なにをこそこそと二人でやっているんだ? るい君にも飲み物を出してやってくれ。さぁ、綾の隣へ座りなさい」


「はい、失礼します」


「拓也さん、二人ともこうやって並んで座っていると、ショーウィンドウに飾られたフランス人形みたいで、とっても素敵じゃない?」


「本当だな。二人とも将来、美男美女間違いなしだな」


「新婚さんみたいよねぇ~うふふっ」


両膝を突いて、眼を輝かせるりん。とても虐めているようには見えなかった。


「新婚は止めてくれよ。綾の成長をもっと見たいんだから。まだまだ他の家には嫁がせないよ。なぁ、綾」


「ばっかみたい! マルゲリータいただきぃ~」


綾は、わずらわしそうに言った。


これが普通の家庭。僕もここの一員に、なれたのなら……。


「僕が嫁ぎましょうか? なんてね。お父さん、お酒お注ぎします」


「あははっ! るい君、面白いなぁ! それは良い考えだ!」