二人と一匹で階段を下りると、キッチンではエプロン姿のりんさんが立ち、なにかを作っていた。
お父さんは椅子で新聞を見ながら、ビールを飲んでいる。綾を見てからも分かるように、もてそうな優しそうな人。うちに入り込んできた男とは、とても同じ人種とは思えなかった。
「綾ちゃんも座って、拓也さんはもう一杯やっているわよ。お寿司とピザ両方頼んじゃった。好きな方をどうぞ」
「綾、お友達が来てくれて本当に心強いな? 最近暗い話題ばかりだったから、るい君、本当にありがとうな」
「僕でお役に立てるなら、いつでも来ますよ!」
綾は椅子に腰を掛け、僕はキッチンへトレーを運んだ。
「りんさんこれ。それと……綾がりんさんに虐められているって言ってたけれど」
「まぁ! あの子、そんなことを言ったの? 真っ赤な嘘よ。そうよね、るい君から見れば綾ちゃんを信じるのは当然の流れよね。私はあの人との関係が順調ならば、それだけでいいの。それが望みなのに、どうしてそれを願ってはいけないのかしらね……大好きな拓也さんの娘よ? 虐めるはずないじゃない。
それに私がるい君の秘密を知ったのは、あの子が軽々しく大笑いで猿田先生と口走っていたからなのよ? るい君は男同士でって……なんの話をしているのか、びっくりしたくらいよ? それこそあの子に口止めしたほうが、良いんじゃないかしら?」
学校で知っているのは、確かに猿田と綾だけ。
「口止めの意味を込めて、早いとこ奪い、すべてをモノにしなさい?」
お父さんは椅子で新聞を見ながら、ビールを飲んでいる。綾を見てからも分かるように、もてそうな優しそうな人。うちに入り込んできた男とは、とても同じ人種とは思えなかった。
「綾ちゃんも座って、拓也さんはもう一杯やっているわよ。お寿司とピザ両方頼んじゃった。好きな方をどうぞ」
「綾、お友達が来てくれて本当に心強いな? 最近暗い話題ばかりだったから、るい君、本当にありがとうな」
「僕でお役に立てるなら、いつでも来ますよ!」
綾は椅子に腰を掛け、僕はキッチンへトレーを運んだ。
「りんさんこれ。それと……綾がりんさんに虐められているって言ってたけれど」
「まぁ! あの子、そんなことを言ったの? 真っ赤な嘘よ。そうよね、るい君から見れば綾ちゃんを信じるのは当然の流れよね。私はあの人との関係が順調ならば、それだけでいいの。それが望みなのに、どうしてそれを願ってはいけないのかしらね……大好きな拓也さんの娘よ? 虐めるはずないじゃない。
それに私がるい君の秘密を知ったのは、あの子が軽々しく大笑いで猿田先生と口走っていたからなのよ? るい君は男同士でって……なんの話をしているのか、びっくりしたくらいよ? それこそあの子に口止めしたほうが、良いんじゃないかしら?」
学校で知っているのは、確かに猿田と綾だけ。
「口止めの意味を込めて、早いとこ奪い、すべてをモノにしなさい?」


