再生ゲーム

「るい、やっぱり変だよ。もう帰ったほうがいいよ」


綾は振り向くとそう告げた。


「なんでそんなことを言うの? いつもゆっくり話せないし、迷惑?」


「そうじゃないけど、ここにいたら後悔するよ」


「後悔って? 夕食の度に現れる男のせい? 一体誰なの?」


「りんさんが言ったんだ? 猿田先生よ。私に近づかないでというのは、そういう意味。なにをされるか分からないから。るいはあの男に目の敵にされているの。貴方の為を思って言っているの。分かってくれた?」


先生が僕を嫌いなのはなんとなく分かっていた……でも、それとこれとは別。


「綾、僕の為を本当に思っているの? 猿田が好きだからとかじゃないよね?」


「なにを言っているの? 考えたくもないわ!」


僕は意思を強く持ち、綾を見据える。


「だったら僕が猿田になにかされるとかもう考えないで? 僕はこれ以上、傷つきようがないから……綾の側にいるって、決めたんだから」


「……るい」


意思疎通を感じる。気持ちを汲み取れる視線を交えた。


「二人ともー出前が届いたから御飯にしましょうか!」