再生ゲーム

「綾、ただいま」


「お父さん!」


僕の体を跳ね除け、綾は慌てて扉を開けた。隙間から顔を出した父親は僕と目を合わせた。


「るいくん、こんばんわ。綾が心配で来てくれたんだって?」


「こんばんわ! りんさんのお言葉に甘えて来ちゃいました。お邪魔しています」


「うん、ゆっくりしていってね」


「ありがとうございます」


子供らしい笑顔を向け、丁寧にお辞儀をするとお父さんは安心して扉を閉めた。


大人達はこのぐらいの年頃は、なにも分かっていないと勝手に解釈をしてくれるから、惑わすのは簡単だ。