部屋をグルリと見渡すと、勉強机、椅子、本棚、パソコン――ありふれた普通の男の子の部屋だった。
だが見落とさなかった。この部屋に似つかわしくない異物が、物陰に転がっているのを。
「で、話って? 綾になにか遭ったの?」
「ご、ごめん、ちょっと喉の調子がおかしいみたい。お水を一杯だけ持ってきてくれるかな?」
「……大丈夫ですか? 持って来るよ。待ってて」
「ごめんね、るい君。ゴホゴホッ」
パタンと扉が閉まり、咳き込む振りを止めた。急いで物陰の異物に手をかける。
あの子、綾のこと嫌いなの?
その物の正体は、女の子のフィギュアだった。人形の顔には綾の写真が貼り付けられていた。
それだけでなく、人形の洋服はズタズタに破かれており、胸や大事な箇所に刃物で傷をつけた跡があった。
だが見落とさなかった。この部屋に似つかわしくない異物が、物陰に転がっているのを。
「で、話って? 綾になにか遭ったの?」
「ご、ごめん、ちょっと喉の調子がおかしいみたい。お水を一杯だけ持ってきてくれるかな?」
「……大丈夫ですか? 持って来るよ。待ってて」
「ごめんね、るい君。ゴホゴホッ」
パタンと扉が閉まり、咳き込む振りを止めた。急いで物陰の異物に手をかける。
あの子、綾のこと嫌いなの?
その物の正体は、女の子のフィギュアだった。人形の顔には綾の写真が貼り付けられていた。
それだけでなく、人形の洋服はズタズタに破かれており、胸や大事な箇所に刃物で傷をつけた跡があった。


