――ポーン。


なによこれ!? パスワード入力してください? はぁ? あのガキ、こんな設定までしているの? 用意周到じゃない!!!!


こんなモノを解除している暇があるんだったら、拓也さんのパソコンで、さっきのブログを隅々まで確認した方が良さそうだわ。


すぐさま諦め、シャットダウンした。


部屋へ戻ろうと踵を返すと、視野に大きなテディベアの縫ぐるみが映り込んだ。


その後ろには、小さくゲームが震え、隠れている。


綾の部屋には入らないから気付かなかったけど、この縫ぐるみ……私と一緒じゃない


まさか、私が行った呪いの儀式も感付いた? なるほど。そういうことだったのね。